気まぐれ店長日記 The store manager's diary written capriciously

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ハラビロトゲサシガメ
本種は西表島と沖縄本島に分布が知られています。サシガメの中でもかなりの稀種で数個体しか採集例がありません。私はサシガメがとても好きなので、いつかは採集したいなと思いつつその存在を知ってから10年近く経ってしまいました。その形態は誰が見ても樹皮の擬態者とわかるものです。ただ、その完璧な擬態能力は、そこにいるという確信・信念を持って探さないと見つからないだろうと思わせるものです。その本種をベニボシカミキリ採集の折に、幸運にも採集する機会に恵まれました。地衣類にまかれた樹皮が一瞬動いたように見えたとき、瞬時にチャンスが訪れたことを理解しました。刺されるかもと一瞬思いましたが、次の瞬間には手で鷲掴みにしていました。20mmを超える大きなサシガメですが、とても扁平で樹幹・樹皮上での生活に適応した究極のフォルムなのかもしれません。本種の採集が、今日一番うれしかった出来事です。
ヤエヤマウスバカミキリ
ショップに参考登録しましたが、西表島に渡ったその晩に採集した69mmという巨大な個体です。
西表島には日本最大のカミキリと思われる種が2種、分布しています。一つは本種で、もう一つはコゲチャトゲフチオオウスバカミキリです。平均的な大型個体の大きさは後者が圧倒的に大きく、最大のカミキリということになります。
しかし、個体としての最大はどちらかということになりますが、現状ではコゲチャトゲフチ(71mm程度)、将来的にはウスバカミキリの巨大な個体(72mmぐらい?)が採集されるのではと考えています。根拠はコゲチャトゲフチの方は70mmを超える個体では、それぞれが個性的な体型になりサイズ的に限界に近づいた印象を受けます。ウスバの方は69mmになっても大型個体を拡大しただけのスマートな体型を維持しています。サイズ的な限界はまだまだ先にあるといった印象です。そういう意味では、ヤエヤマウスバカミキリはとても夢のある虫です。
ヤエヤマコクワガタ
日付が変わっていますので昨晩の出来事。
本日石垣島に一時的に帰る予定でしたので、
月齢はあまりよくありませんが、
コクワ狙いで山の上の方にライトセットを運びました。
今回は自分の汗でずぶ濡れで不快度MAXでした。
21時半頃に1♀が光源にダイレクトに飛来しました。
22時頃に一時的に光源の強さを落とすと林床を1♂が歩いてきました。
近くに飛来していて気づかなかった個体のようです。
1ペア採集できたのでさっさと下山しました。

2頭ともとても新鮮な個体でまた、意外に大きいので、
標本用としてのクオリティーを備えています。
一先ず、価格高めに生き虫として展示して(笑)、標本用に処理する予定です。

去年と今年採集した感じですが、ヤエヤマコクワガタは比較的標高が高いエリアに生息しています。しかし、所詮クワガタで、正の走光性を持ち、フルーツトラップにも集まります。
生息エリアまでライトセットなりバナトラなりを持ち込む面倒さえクリアしたら、適切なトラップの設置場所を選定する能力を持った人なら誰でも採れるただのクワガタ、そんな感じがしてなりません。

今年も順調に採集できそうなので、去年よりも価格を下げる予定です。


イシガキトゲウスバカミキリ
昨晩の出来事。
出発前にレーダーアメダスで雨雲の様子をチェックし、
もっとも雨の降りそうもない場所をライトトラップポイントとしてチョイスしました。
点灯後2時間で豪雨になり、私も機材もずぶ濡れに。
早く帰りたいそんなときに限って、イシガキトゲウスバが小雨の中ポツリポツリと飛来し始めました。結局、3♂♂1♀が飛来してくれましたが、今回もずぶ濡れです。
今日の出来事ですが、原生林内でベニボシカミキリの飛来を待っていると突然のスコールに見舞われました。さすがに降雨が激しい時は飛来はありませんでしたが、少し弱まると次々に飛来し始めました。亜熱帯気候の暖かいスコールは一時的に昆虫の飛翔行動を抑制はしますが、このようにほとんど昆虫の行動自体を止めることはありません。そのため雨の日にも採集はお休みにはなりません。さあ、いつもびしょびしょで不快指数100%の採集が始まります(笑)。
この時期の与那国島には行ったことがなかったため、探索的な採集のつもりで色々と狙ってきました。結果としては、採集できるだろうなと予想された種をたんまり採集してきただけで、ヨナグニチビビロウドコガネが1頭採れたぐらいしか喜ぶべき出来事は起こりませんでした。もう少し発生種数が増えた頃に採集に出かけてみたいと思っています。
昨晩、ビロウドコガネ類の標本を整理中にチビビロウドコガネの中の数頭にNewかも?というメモを見つけました。
自分の書いたメモなので仕方なく実体顕微鏡でじっくり検鏡してみるとやはりチビビロウドとは違う!
勿体ないけど腹部をばらして♂交尾器を比較しても違う!
そういえば、以前西表島で新種のコガネムシ見つかるというニュースを見て取り寄せたままで見ていなかった文献があったので探し出してみると、チビビロウドコガネと同属のユーマラデラ属のコガネムシ!
原記載をじっくり読んでみると特徴が完全に一致していてすっきり解決しました。
本種の一番わかりやすい特徴は、前胸背板の前縁および側縁に光沢があり、その他の部分(中央部および後縁)はつや消し状になっています。
種小名に「どくとるマンボウ昆虫記」を書かれた作家の北杜夫氏の名を、和名に氏の自称マンボウを冠したこの虫は、小さくてとても可愛らしいコガネムシですよ。
謹賀新年

毎々格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も、皆様のご期待に添うべく、なお一層の標本クオリティー向上を目指し、さらに良い標本をお目に掛けたいと思っております。
どうぞ、ご利用くださいますよう、お願い申し上げます。

平成25年元旦
やっとカメムシ図鑑第3巻が発刊されました。
南西諸島にはカメムシの美麗種やよくわからない迷カメムシも多く、待望の図鑑です。
個人的にはサシガメ類が大好きで、クワガタ採集のフルーツトラップに時折現れていたモンキヒラタサシガメがサキシマヒラタを捕食していたという私の観察データも記述されています。
協力者ということで1冊、貰ってしまいましたが、もう1冊買っておこうと思います。
ビッダーズオークションが終了して、次にどこに出品して行こうかと考えていました。
ヤフーオークションにも少し出品してみましたが、カテゴリー分けがなされていないので出品者側も落札者側も現状では使いづらい状態です。
KSLオークションも検討してみましたが、標本に関してはカテゴリー分けが不十分で、私のところのようにいろいろな昆虫標本を扱うところには使いづらい状態です。殆どの標本をその他の昆虫に放り込むことになります。完全無料というのは聞こえは良いですが、問題が起こったときの責任の所在、オークション自体の継続性等に不安があります。一時的ではなく継続的に出品する側には、手数料を払っても継続的な安心できるオークションサイトの運営が望まれます。
そこで現状ではむしオークションが標本を出品するのには最適であると判断し、出品を開始しました。今後少しずつ出品数を増やして行きたいと思います。
9月にビッダーズオークションが終了するためビッダーズ店をオープンすることにしました。
新たなビッダーズ店とご覧になっているネットショップの差別化を行う予定です。
このネットショップでは在庫の中から選りすぐった特選個体をメインに取り扱います。
ビッダーズ店では普通種やお買い得なセット物、B品を取り扱います。
ビッダーズ店はビッダーズオークション終了までにのんびりと商品登録を行う予定です。
在庫の穴を埋めるために与那国島に行ってきました。
ハナムグリ・コガネ・カミキリ・タマムシを狙って出かけました。
が、一番の収穫はサキシマヒラタで、現在79mmほどありますが、
乾燥・脱脂して標本になる頃には78mm台に落ち着くでしょう。
もちろん先に挙げた狙いの種もちゃんと採集いたしましたので、
標本になりましたら登録したいと思います。
少しずつ商品登録作業を進めています。
途中で採集に出る予定もありますので、登録完了までにはもうしばらくかかりそうです。でもどうにか6月中には完了させたいと思います。
ベニボシカミキリを採集中です。
特に狙ってはいませんでしたが、ヤエヤマコクワも複数採集できています。
西表島は良いところです!