2015年11月

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今年から石垣島のチャマルは採集禁止になりました。
そんな状況ですが、毎年続けている発生調査をどうしようかと悩みました。
発生期にルッキングでカウントすることも考えましたら、知らない人が見たら採集しているのではと勘違いされるでしょうし、チャマル大好きな私には目に前にいるのに採集できないのはとてもつらい作業です。そこで考えたのが、発生後期に路上に現れる歩行個体の出現頻度を調べて全体の発生状況を推定するという方法(カウントするだけで採集はしません。)です。幸い過去のデータは歩行個体、樹上個体および飛翔個体を雌雄別に区別して記録していたのでどうにかなりそうでした。直接推定する値は私がシーズン中に採集するであろう個体数ですが、私は特殊能力を持っているわけではありませんので、沢山発生した年には沢山採集するだろうし、そうでない年には少ないだろうという仮定のもとに採集推定値を求める作業です。その結果、2011年・2013年と続いた大発生とは異なり中程度の発生であることがわかりました。
 この調査を午前中に行い、午後には西表に渡るという忙しい日々を過ごすいていましたが、現在は路上に出現する個体もほとんど見られなくなり、西表でも転がっている死体を見ることが多くなりました。今年の西表は発生量の差はありますがどこでも見ることができるような大発生だったような感じです。
 このようなわけで今年は西表のヤエマル採集に出かけることが出来ませんでした。来年は長期で採集に出かける予定です。