2013年1月

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昨晩、ビロウドコガネ類の標本を整理中にチビビロウドコガネの中の数頭にNewかも?というメモを見つけました。
自分の書いたメモなので仕方なく実体顕微鏡でじっくり検鏡してみるとやはりチビビロウドとは違う!
勿体ないけど腹部をばらして♂交尾器を比較しても違う!
そういえば、以前西表島で新種のコガネムシ見つかるというニュースを見て取り寄せたままで見ていなかった文献があったので探し出してみると、チビビロウドコガネと同属のユーマラデラ属のコガネムシ!
原記載をじっくり読んでみると特徴が完全に一致していてすっきり解決しました。
本種の一番わかりやすい特徴は、前胸背板の前縁および側縁に光沢があり、その他の部分(中央部および後縁)はつや消し状になっています。
種小名に「どくとるマンボウ昆虫記」を書かれた作家の北杜夫氏の名を、和名に氏の自称マンボウを冠したこの虫は、小さくてとても可愛らしいコガネムシですよ。
謹賀新年

毎々格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も、皆様のご期待に添うべく、なお一層の標本クオリティー向上を目指し、さらに良い標本をお目に掛けたいと思っております。
どうぞ、ご利用くださいますよう、お願い申し上げます。

平成25年元旦